2005年6月5日日曜日

社長を陰で支えた人

三日連続で講演会に行っています。
こうなると、講演会オタクですね。

きのうは、ホンダクリオ新神奈川の相澤社長のお話でした。

ホンダクリオ新神奈川は昨年、日本経営品質賞を受賞。
ホンダの販売店の中で、8年連続CSナンバー1を達成しています。

相澤社長の講演は、これで3回目くらいですし
先月、インタビューにも同席したので、
お話自体はだいたい知っていました。

ですが、最後にはポロポロ泣いてしまいました。

10年前に亡くなられた専務のお話をされたからです。

その方はパートで経理をするために入ってきた女性だそうですが、
会社を支え、社長を支えてきたのは、彼女だったといいます。

社長に対しては厳しいことも言い、
社員に対しては、厳しい社長の思いを心やさしく伝える人だったのだそうです。

ある日、その方を社長が殴ったそうです。

社長は、「明日はもう来ないだろう。やめてしまうだろう」と思っていたのに
翌朝、出社したら、普通の顔で「おはようございます」と言われた。

「きっと、私にはがまんしかねていても、社員を思う気持ちが出社させたのでしょうね」

相澤社長はそう言っていました。

また、こんなことも・・・・。
会社にお金がないときに、何故か給料が振り込まれている。
あとで分かったそうですが、
彼女が実家からお金を借りて、社員に給料を支払ってくれていたのだそうです。

そのような方でしたので、まわりからも慕われ自然と専務になったのです。

ところがある日、急性白血病を告知され、
すぐに入院しても命の保証は1週間もできない、と医者に言われたそうです。

その専務と、ご主人、相澤社長の3人で病院に行ったところ
専務は言うのだそうです。

「すぐには入院できません。仕事を片付けるのに2日必要です」

これを聞いた医者は、ひどく叱ったそうです。

「あなたは仕事と命とどちらが大切なんだ!」

専務は表情一つ変えずに言ったそうです。

「先生、人なんていつかは死ぬんですよ」

このとき、相澤社長は膝がガクガク震えていたと言います。



ホンダクリオ新神奈川の社長室には

今でも、亡くなられた専務の肖像画が飾られています。

「この人にいつも、見られているんですよ」

きっと、その専務は今でも社長の心を支え続けているんですね。

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